ホスホス独占企画 No.82098 | ホストクラブ紹介・ホスト求人サイト ホスホス

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2020年9月03日(木)
【緊急対談】新宿区長×社美緒会長~社会問題と歌舞伎町~
今回は先日行われた、吉住健一 新宿区長と『グループユグドラシル』社美緒会長の対談の様子をご紹介いたします。


PN/清水豚骨
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【緊急対談】
新宿区長×社美緒会長~社会問題と歌舞伎町~




■今回の対談について。
 歌舞伎町は今、世間一般で叩かれてしまっている現状である。

その『イメージを少しでも変えたい』という思いと、歌舞伎町の現状をお伝えしながら、『今後、僕らはどうしていくべきか』といった部分を伺うべく、歌舞伎町を代表してグループユグドラシル社美緒会長が動いた。

そして、新宿区長である吉住健一さんを迎え今回の対談は設けられた。





■区長が思う現状の歌舞伎町に対する考えとは。



― 感染経路と歌舞伎町。

 繁華街に務めている人達の、完成経路が追えないという部分に対し、3月ぐらいから問題意識をもった。4月は社会全体で新型コロナウイルスの感染者が増え、その対応を手一杯してきた。

5月に入り感染者数がだいぶ減り、次に何をやろうかと議論していた時に、何度か他の区の保健所より”新宿で働いている方が感染した”という情報が入る。その中に、繁華街で働いている方の感染者が混ざっていたという。

まず、歌舞伎町の振興組合に行ったところ、様々な業種の方も含め情報を共有する事が出来た。


― 歌舞伎町の取り組みを知り…

 「感染予防や対策を、あまり丁寧にやってきていないのではないか。」と社会的には言われてきた繁華街だったが、細かい項目で記されたチェックシートの様な物を作成し、真剣に向き合っていた。予想以上に感染予防対策を徹底してきているという事を知り、その努力に衝撃を受けたという。

7月20、21日に業界の皆さんが集まって300店舗を個別訪問し、検査の呼びかけをしに回ってもらった。それ以降ここ4~5週間は、感染者が週に50人程減っている。この結果はあの時の呼びかけのおかげではないかと考えていて、ここ1か月の取り組みの成果を感じたと話す。

 どこのホストクラブも入り口で体温を測っていたり、グループユグドラシルは、出勤前に自宅で体温を測るという取り組みもしている。昨今の現状ではウイルスの実態が見えていない為、あくまで思いついた事しかアプローチ出来ていない状況ではあるが、唯でさえ日陰者な部分があるので、腹をくくって営業をしていくしかない現状の中、”せめて少しでも堂々と出来る様に、しっかり努力していこう”と、いう事が現在の歌舞伎町の意見であると、社会長は話した。





■対策の果てに思う事。


― 個人の予防、対策

 社会長は現在、常にカバンの中にハンドスプレーとうがい薬を常備しており、小まめな予防をしているとの事。今年に入って発熱もしておらず「意識一つでだいぶ変わるものだと思う。自分の身は自分で守る」と話した。

一方、普段より沢山の会議等をされている役員の皆さんも、密になってしまうという理由から、車使った移動手段を控えていたり、しっかりとした対策の中で活動していたという。更には自宅での過ごし方、家族に万が一でうつさない様に神経を使って策を考え、行動していると区長は話す。

二人は共通して、自分の事だけではなく守るべき場所、職員を抱えるトップの人間である。

グループユグドラシルでは、店内の殺菌やトイレを変えたりと十分な対策もしたという。そして社会長もこれを機に、感染や菌について調べしっかりとした安全なお店作りに励んでいる。衛生管理からしっかり教育していくという、こういった努力や向き合う態勢はしっかりと区長にも伝わった。


― 『新宿』と『歌舞伎町』

 「歌舞伎町は新宿にとってどういった役割を果たしていますか?」と、社会長は区長へ尋ねた。

『新宿といえば歌舞伎町』と、わかる程に世間のイメージは強く、歌舞伎町は新宿の大きなシンボルだと答える区長も、出身は大久保であると話した。新宿は学区であったので友達の実家もあるという。なので、新宿が危険だと思われている状態を『安全な遊び場』といったイメージに変える為に対策していく事が、区長は目標だと話した。
 そして、区長が話した歌舞伎町に望む目標に対して、同じ志である社会長はこう話す。

「歌舞伎町って意外と体育会系なんですよね(笑)なので、区長が”やれ!”と言えば”ハイッ!”とついてくる人々が多いと思うので、もっともっと煮詰めて在るべき姿まで考えられたらいいですね。」と話した。


区長自らが、歌舞伎町を新宿のシンボルであると思っている事は、とても嬉しい事である。そして、区長の目指す目標と、今現在歌舞伎町が取り組んでいる毎日が同じ目標に向かっていると思った。





■今我々が出来る事とは。
・消毒液の置く場所、確認。

 ホストクラブにも消毒液は入り口にほぼ置いてある。その消毒は、お店側から目の前でやっていただく様伝えるのか、お客様が自ら行うのか。確かに後者であれば、徹底しているという部分について100%とは言い切れないであろう。更には買っただけで満足している方も世間的少なくはないであろう。ちゃんとした消毒の確認は十分に必要である。


・徹底した衛生環境

 飛沫を防ぐ為に、お客様の間に仕切りのアクリル板置いたり、キャスト自らがフェイスガードを付けている店舗もあるであろう。しかし使用後は毎回ちゃんと拭いているだろうか。アクリル板が置いてあったとしても、平気だという結論には至らない。実際にお客様の目の前で拭くといった作業をするだけでも、安心は生まれる。安心を提供する為に、徹底した見直しを。

ずっと支持してもらうには、健康面や綺麗なイメージが必要である。より一層清潔を心掛けるという事、移すリスクを考え自分の都合をよそに持ち込まない。そういった部分を潰していけば改善されるであろう。


・感染症状に対しての認識

 周りに感染された人がおらず、もしかしたら…という発想に至らない人も多いだろう。一般的に大いに言われてる症状としては、熱・のどの痛み・身体の倦怠感・臭覚や味覚を感じなくなるといった症状がある。

そういったものを感じた時には、すぐ保健所に連絡を。更には夜間の場合でも、東京都の方に24時間受け付けている電話番号があり、そちらで近場の検査できる病院を教えてもらえるとの事。まずは、早期の相談を。

羞恥心やバレる事の恐怖により、検査に対して不安で躊躇う方もいるであろう。その人に寄りそった検査、プライバシーの保護も病院によって対応しているとの事なので、まずは相談を。





■編集後記

 今回の件で特に思った事として、まず”区長のホストクラブに対しての理解が強い”という部分だ。これは勉強会に参加する皆さんや、歌舞伎町振興協会の皆さんとちゃんと意見の疎通が出来ているからでだろう。

 次に、社会長の徹底したコロナに対しての取り組み。沢山の従業員を抱えるトップの人間が、自ら深く勉強し教育しようと取り組んでいる姿は大いに感銘を受けた。

歌舞伎町、日本、そして世界が戦っているコロナウイルス。新宿・歌舞伎町の戦う姿勢や団結している部分を深く感じる対談であった。

率先して戦っている新宿・歌舞伎町の姿。是非色々な人へ伝わりますように。


記事・制作:清水豚骨( Twitter / Instagram )
撮影:DAICE-K