ホスホス独占企画 No.90559 | ホストクラブ紹介・ホスト求人サイト ホスホス

ホスホス独占企画
独占企画
2023年9月28日(木)
【#ナラッキー(現代アート展覧会)】歌舞伎町と現代アートの相互作用とは? 〜スペシャル対談企画〜
手塚マキ会長をコーディネーターに迎え、あいあむいおり支配人・空条承太郎代表代行・KEY総支配人をゲストにお呼びし【歌舞伎町と現代アート】をテーマに対談していただきました。#Chim↑Pom from Smappa!Group
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ギャラリー
歌舞伎町とアートの相互作用とは?
〜スペシャル対談〜


司会進行:手塚マキ
ゲスト:あいあむいおり、KEY、空条承太郎







【プロジェクト型展覧会「ナラッキー」とは?】
本展のテーマは「奈落」。かつての暗い歴史から、仏教用語で「地獄」を意味する言葉で名付けられた。「奈落に落ちる」の慣用句に代表されるように、江戸時代には舞台の地下は忌まわしい場所として遠ざけられていたという。本展では、歌舞伎への敬意と歌舞伎町の歴史への接続から"奈落の概念を、街と天へと上下左右に拡張する世界"に見立て、実際に体感することができる。








★自己紹介とアートに対する考え方


歌舞伎町『ニコ』
空条承太郎代表代行(以下・空条承太郎)

初めまして!『ニコ』の空条承太郎と申します。僕はアートにすごく詳しいというわけではないのですが、大学生の時に文学部で西洋美術を少し授業で学びました。あと僕の源氏名の通りジョジョが好きなのですが、【ジョジョ立ちはミケランジェロの彫刻から命名された】というのが知識としてありまして、それに感銘を受けたので源氏名を空条承太郎にしました。あとは服飾関係のアートも好きです。パリコレモデルになりたいという夢があるんですが、その第一歩として今年「THE RUNWAY OSAKA 2023」というファッションショーでモデルとしてランウェイを歩かせていただいた経験があります。本日はよろしくお願いします!

歌舞伎町『スマッパグループ』
手塚マキ会長(以下・手塚マキ)

しっかりした自己紹介するね(笑)素晴らしいです(笑)

歌舞伎町『ハーレムソウホンテン』
あいあむいおり支配人(以下・あいあむいおり)

初めまして!『ハーレムソウホンテン』で支配人を務めさせていただいています、あいあむいおりです。僕もアートに関してはこれといって知識があるというわけではないのですが、昔から絵を描くのが好きです。先日マキ会長にご協力いただいて、アートギャラリー・自分の個展を開かせていただきました。あとは、アパレルも好きで自分のブランドとして自分で描いた絵を服にしたりしています。アートを創作するのも好きなんですけど、見る方がもっと好きで、海外まで見に行ったりもしています。最近は、ビバリーヒルズのMr.Brainwash Art Museumを見に行きました!よろしくお願いします!

歌舞伎町『キュア』
KEY総支配人(以下・KEY)

皆さん初めまして『スマッパグループ』『キュア』のKEYです!僕は学生の頃、美術の成績が1でした(笑)全然アートの知識はないんですけど、アートを見るのがめっちゃ好きなので、よく美術館へ行きます!でもアートの「ア」の字も知らないので、今日はマキ会長にアートの知識をたくさん教わっていきたいです!よろしくお願いします!









★今回のナラッキーを通してみなさんが感じた「現代アートと歌舞伎町の相互作用」とは何ですか?


手塚マキ
現代アートって難しく考える必要はなくていいんだよね。美術館や展覧会に行ったことがあるとか、この絵かっこいいなって思うとか、その上で自分自身がどういうアクションをするかで全然良いんだよね。ちなみにこの展覧会は建物も含めて全体がアートだから、どれが作品っていう概念もない。

作品の細かい知識や背景を知ってるとか、実際に作品を持ってるとか、それはまた1つ違うステージなんだよね。それこそいおりくんみたいに好きな物を描くとか、めちゃめちゃ良いよね。アートに触れることで感性が豊かになっていって、お客様とのコミュニケーションの幅も広がっていくことが大事だと思うから。アートは意図的に触れていった方が絶対に良い。現代アートはPOPだし、若い子は特に触れてみやすいと思うんだよね。美術館や展覧会を実際に見に行って、後々「あれなんだったんだろうな?」って疑問に思ったことを調べたり。また別の場所に見に行ってみたりすると、アートに対する【共通項】が見えてきたりする。さっき承太郎くんが言ってた、西洋絵画とジョジョのことがまさにそうだよね。そういったことをどんどん積み重ねていくことで知識が増えていって、楽しくなる。始めからアートの知識を勉強するのももちろん楽しいけど、実際に経験していく方がもっと楽しい。

「現代アートとは何か?」を一言でいうと「伝統的でなく、古典的ではないアート」のこと。紀元前5000年前のエジプトまで歴史を遡ると、具体的な象徴として絵画に神々を描き出すことで、信仰の対象としての確固とした存在の象徴だった。

モーツァルトがいた旧帝時代に彼は王様に雇われていて、王様に頼まれて絵画を描いていた。そこから変化して、庶民に対して絵を描き出した。つまり、アートは元々貴族向けの高尚な物であって偉い人や神々を描く風潮だった。その後にカメラが開発されたことによって、「日常の景色を描きだす」っていうすごい革命が起こる。それって今までの考え方を180度ひっくり返すものなんだよね。それが現代アート。今となっては印象派って言われて整理されているね。現代社会においては、言葉で何かを変えようとするんじゃなくて、美術だったり音楽だったり文化で社会にインパクトを与えるっていうのがキーワードになってくるね。



空条承太郎
今回の【奈落】がテーマで僕が感じたことなんですけど、一般的に僕たちホスト業界もアンダーグラウンドというか、世間から見ていいイメージはないですよね。ホスト業界に限らず多分きっとどの場所にいても奈落なところはあるだろうし、もちろん奈落じゃないところもあるだろうと思います。それ以上に大事なことは「自分の気持ちが奈落かどうか?」であったり、落ちた場所がたとえ奈落だとしても「光を下から上に見上げ続けること」「下のままでいないこと」常に向上心を持ち続ける泥臭さこそが、"歌舞伎町ホスト"なのかなと思いました。

手塚マキ
めちゃくちゃいい話だね!完璧な捉え方をしてるね!いおりくんはどうだった?

あいあむいおり
よくこういうインタビューとかで「ホストとは?」とか「歌舞伎町とは?」って聞かれることってあるじゃないですか。それに答えられたことがなくて。アートも同じですけど「言葉にできないから絵に描く」んじゃないかなと。僕は自分の頭の中で想像したものしか絵に描かない。つまり、実際にあるものは描かないんです。歌舞伎町もそれと同じで「歌舞伎町ってどうなの?」って聞かれても言葉にできない。と思っています。ホスト自体もそうですね。だからそういうところかなって思いました。自分で目で見て、意味が無くても、自分で意味をしっかりと捉える。今回のナラッキーを見た時に「富裕層と貧困みたいな奈落」に見えました。例えば紙幣を使わない貧しい国があったとします。その人達の中でお金を稼いで使うこと自体が幸せなのか?っていうところかと思います。日本はどちらかというとお金持ちの国ですけど、それがすごい幸せなのか?って考えちゃいますね。馬車馬みたいに働いている日本人と、お金がない国でも笑ってる人達と、どっちが幸せなんだろう?って。奈落は奈落でも、幸せって人それぞれなんじゃないかな?っていうのが、今日感じたことです。

手塚マキ
しっかりした意見ですごい!どうKEYくん?

KEY
ホストってやっぱり社会の受け皿みたいなものだって思っています。ナラッキーって僕たちに合っているな!と思ったのが率直な感想です。さっきのステージがあったカラオケの場所とか、ホストが特に好きそうだなって(笑)『キュア』の従業員みんなでまた見に来たいなって思いました。あと若くて可愛い子が多い点にびっくりしました!

手塚マキ
アート好きってファッションとかに精通してる子が多いからね。可愛くておしゃれな子が多い。三者三様、素晴らしい回答じゃないですか!今日はすごい感動したな!この展覧会のことをしっかりまとめて、意見を出してくれて。「自分で感じて、それをどう表現するか?」を考えてるってことは、すごく我々の仕事において大事なこと。そんな重く考えずに、気楽にカラオケに行きたいっていう感想もめちゃめちゃ合ってるし。「アートは高尚なものだ」っていう考え自体が、昔と違って最近は逆にダサくなっている傾向にあって。「わかる人にしかわかんないでしょ?」っていう考えはもう古いんだよね。アートの知識とか哲学とかを知らないとわからない作品が世の中に溢れかえっていたり、高いお金を払ってコレクターになるとかでしかアートを楽しめない。その風潮に対して中指立てるっていうのが新しい美術界の考え方。だからこそ、作品なのかなんなのかよくわからないけど、ただただ目の前にある物を楽しむみたいな感じでいいし、それが合ってるんだよね。

空条承太郎
反骨心とか、現代アートってすごい精通するものがありますよね。

手塚マキ
ボクサーで例えるなら、社会に対するカウンターだよね。

あいあむいおり
確かにそうですよね。僕たちは奈落なんですもんね(笑)

手塚マキ
社会全体が奈落だよ(笑)

あいあむいおり
いいっすね、奈落(笑)

手塚マキ
でも今回の展覧会は、前向きにナラッキーとか言ってるからね(笑)

空条承太郎
最初に「ナラッキー」って聞いた時に、疑問と驚きと興味の3つの感情が沸いたのですが、入り口がキャッチーだと興味が出る方が多いですよね!

手塚マキ
確かにそうだね。それを考えると、やっぱり歌舞伎町のホストとか、歌舞伎町民に来てもらいたいな。アートの世界ではどういう仕事をしているかというより、「何をどう感じているか?」がコミュニティーになるから。金持ちとか貧乏とか知名度とか、そういった一種のステータスみたいなものは全く関係ないんだよね。お金をいくら持っているかよりも、教養であったり物事を的確に感じ取る力がイコール、人にリーチする力なんだよね。お金も1つの選択肢だと思うけど、知識を得た対価がお金だと思った方が良い。あくまでもツールの1つとして捉えるってことが大事かな!今日はみんな、集まってくれてありがとうございました!








【現代アート】とは何か?「作品を起点に思考を巡らし、鑑賞者の中で作品が完成すること」これが現代アートに対する考え方の軸となっています。現代アートとは、鑑賞者と作者との対話です。受け身にならずに、自ら積極的に作品に対して疑問を持つことで完成します。作品の存在を否定するのではなく「何がすごいのか」「何を表しているのか」を考え、自分なりの答えを見つけ出すこと。それこそがまさに、現代に生きる私達が現代アートと向き合う意味なのではないでしょうか?







★会期延長のお知らせ
2023年9月2日(土)からプロジェクト開始以来、3週間ほどでのべ1万人ものお客様にお越しいただくことができました。ご好評をいただいている展覧会ですが、混雑のためゆっくりと展示をご覧いただけない状況が続いております。少しでも多くの方に展示をお楽しみいただけるようにするため、10月1日までだった会期を10月15日まで延長いたします。これを機に、まだご覧になっていない方、再び心に刻むために訪れたい方、今回の展覧会の舞台でもある王城ビルでの出会いを主催者一同、心よりお待ちしております。




  
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